田舎暮らし・闘病中のただの女性ライターが「1000万円稼げるフリーランス」を目指すようになるまで

仕事を探す人間ではなく、仕事に探される人間になろう。
私は趣味で書いていた文章が、仕事に繋がってフリーライターになれました。その分だけ、仕事上の壁を乗り越える、失敗を糧にして立ち上がるなど「フリーライターとしてやっていける自信」を持てる瞬間がなかなかやってきませんでした。
「プロになる以上は、今まで(趣味)と違うことをしなければならない」と思い込み、自分の個性や長所を認めることが、全くできなくなったこともあります。
あるとき、編集さんから 「河野陽炎さんをご指名での依頼なのですが、スケジュールのほうはいかがでしょう?」 とご連絡をいただきました。その時はじめて「前の仕事を認めてくれる人がいるのだ」ということに気付き、ほんの少しだけ自信を持つことができたのです。
そして、1つの目標を立てました。
「仕事を探す人間ではなく、仕事に探される人間になろう」
そのような人間になるためには、文章の質を高めるとともに、得意分野・専門分野を確立して「この話題なら、河野陽炎さんに!」と思い出してもらえるように、ならなければいけません。さらに、ビジネスマナーを身に着けて、クライアントに不快な思いをさせることなく、できるだけ正確にクライアントの意図を読み取って、ご満足いただける原稿を書くことが必要です。
具体的な目標ができてからは、「フリーライターとしてやっていける自信」を漠然と探していたときより、苦しくなくなりました。
具体的になった目標に向かって過ごすうちに、ある編集さんから
「河野さんのご事情(入院・手術等があったこと)はわかっていますが、エンドクライアントが『何とか河野さんにお願いしたい』とのことなんです」
とご連絡を頂いた。
「仕事に探される人間」に、少しは近づくことができたのでしょうか?