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人生全体の時間管理を考える

1日単位、1週間単位などの時間管理も大切ですが、人生全体の時間管理を考えることも重要です。

たとえば「定年退職をしたら、何か趣味を持ちたい」と思っている場合、趣味の種類まで考えてみましょう。
マラソンやテニスをしたいなら、60代になってからいきなり挑戦するより、若いときから体力をつけ、仲間を作っておくということも必要でしょう。

いっぽう「海外旅行にたくさん行きたい」という場合、資金や語学を身に着けるなどの準備はできるかもしれません。でも、定年退職をした時点で為替レートがどうなっているか、行きたい国の政情が不安定化していないか、ということはその時点にならないとわかりません。「旅行が不可能になる」という可能性も考えながら、将来の計画に幅を持たせておく必要があるでしょう。

このように「将来どんな趣味を持ちたいか?」「仕事はいつまで続けるか?」といったことを具体的に考えれば考えるほど、「現在の自分にできること」が明確になります。できるだけ早いうちから「将来のために、今できること」を考え、時間管理を行うことが大切です。

「目指す将来」は変わっても構わない

先に述べたことと矛盾するようですが、「どんな将来を目指すか」ということは、変更してもかまわないと、私は思います。

「マラソンをしたい」と思っていても、より魅力的な趣味がみつかるかもしれませんし、「海外旅行をしたい」と思っていた場合でも、行き先の国の情勢が変われば、行けなくなるかもしれません。

そして「将来を考えている自分」は、「現在の自分」です。1年、2年……10年と月日が経って、それだけの人生経験を積んだときには、現在の自分が想像できないようなことにも、手が届くようになっているかもしれないのです。

そのため、一度抱いた「将来の自分像」に固執することなく、将来像を描き直していっても良いのです。ただ「どうせ考えが変わるんだから、何も将来像を持たない」という姿勢でいると、今やるべきことが見えてこず、ただ迷走するばかりの人生となってしまうでしょう。

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